
2026/9/10
「健康のために運動した方がいい」
分かってはいるけれど、
仕事が忙しい。
ジムへ行く時間がない。
仕事が終わるころには疲れている。
そんな人も多いのではないでしょうか。
特にデスクワークでは、仕事に集中しているうちに2時間、3時間と座り続けてしまうことがあります。
そこで最近のデスクワーク研究で注目したいのが、長時間の運動だけではなく、座りっぱなしを短い活動でこまめに中断する考え方です。
いわゆる「マイクロブレイク」。
2026年に発表された研究では、オフィスワーカーに1時間ごとに2分間の休憩を促す方法なども検討されています。
健康のために新しい時間をつくるのではなく、働きながら少し動く。
これからのデスクワーカーにとって、かなり取り入れやすい健康習慣かもしれません。
朝に運動する。
仕事終わりにジムへ行く。
休日にランニングする。
もちろん、身体を動かす習慣は大切です。
一方で、デスクワーカーにはもう一つ考えたい時間があります。
それが、仕事中に連続して座っている時間です。
2025年のシステマティックレビューでも、職場の長時間座位を減らす方法として、アプリやPCからの通知、高さを変えられるデスク、活動休憩などが研究されています。
つまり、
「あとで運動する」だけではなく、「仕事中にも動く」。
健康習慣をこの2つに分けて考えてみるのがポイントです。
「1時間ごとに休憩してください」
と言われても、
「そんなに仕事を止められないよ」
と思いますよね。
でもマイクロブレイクは、大げさな休憩である必要はありません。
例えば、
オンライン会議が終わったら立つ。
飲み物を取りに行く。
コピーを取りに行く。
窓の外を見る。
肩を軽く動かす。
立ったままメールをチェックする。
ほんの短い時間でも、座りっぱなしを一度区切るきっかけになります。
日本のオフィスワーカーを対象にした研究でも、短い活動休憩を仕事へ組み込む介入が検討されています。
完璧な運動メニューをつくるより、
「座り続けない仕組み」をつくる。
この方が忙しい人には続けやすいかもしれません。
通勤がない。
会議室まで歩かない。
ランチも自宅。
トイレもすぐそこ。
在宅ワークは快適ですが、意識しなければ身体を動かす機会がかなり減ってしまいます。
実際、日本のデスクワーカーを追跡した2026年の研究では、在宅勤務の頻度が高いグループほど「1日8時間以上座る」長時間座位との関連が強く見られました。
さらに2026年のハイブリッドワーカーを調べた研究では、参加者は平均約11時間/日座っており、在宅勤務日は従来のオフィス勤務日より仕事中の座位時間が約20分長かったと報告されています。
在宅ワークでは、
「通勤がなくなって楽になった」
だけでなく、
「通勤によって自然にしていた運動もなくなった」
という視点を持っておきたいところです。
では、どうやって習慣にするのか。
おすすめしたいのが、時間ではなく仕事の行動とセットにすること。
例えば、
「会議が終わったら立つ」
「メールをチェックするときは立つ」
「飲み物を取りに行ったら、そのまま少し歩く」
「昼食後の仕事は立って始める」
という具合です。
「健康のために立たなきゃ」と毎回思い出す必要がなくなります。
PCのリマインダーを使って、一定時間ごとに立つきっかけをつくるのも一つの方法です。PCなどから座位中断を促す方法についても研究が進んでいます。
そして、ここでスタンディングデスクが役立ちます。
一日中立って仕事をするためではありません。
座る → 立つ → 座る
を仕事を止めずに切り替えられる環境をつくるためです。
最近の研究でもう一つ興味深いのが、座位行動とメンタルヘルスの関係です。
2026年に発表された日本の労働者344人を対象とした横断研究では、「少なくとも60分に一度立つグループ」と、それより座位中断頻度が低いグループを比較。
座位中断頻度が低いグループでは、ストレス・不安・抑うつの有病割合が高いという関連が報告されました。
ただし、これは横断研究なので、
「立てばメンタルヘルスが改善する」
と因果関係まで言えるものではありません。
それでも、デスクワークの健康を考えるとき、
肩。
腰。
姿勢。
だけではなく、
「一日をどう過ごしているか」そのものを見る
という考え方は、これからますます重要になりそうです。
仕事。
家事。
食事。
睡眠。
美容。
運動。
忙しい毎日の中で、
「健康のために、さらに30分つくりましょう」
と言われても、なかなか続かないものです。
だったら、すでに毎日8時間近く使っている「働く時間」そのものを少し変えてみる。
1時間に一度立つ。
2分だけ歩く。
会議が終わったら身体を動かす。
座って疲れたら立つ。
立って疲れたら座る。
特別なことではありません。
でも、そんな小さな行動なら明日の仕事から始められます。
健康のために頑張るのではなく、自然と健康的な行動を選べる環境をつくる。
それが、これからのデスクワークの一つの形なのかもしれません。
MEMEMOは、毎日長い時間を過ごす働く環境から、健康で心地よい毎日を考えていきます。
働く環境から、健康で美しい未来を。
Work Well. Live Beautifully.
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